「カヤックのキールカードって、どうしたら自作できるの…」
「保護テープで船底を守るのって、どうなのかしら…」
カヤックでも最も大事な部分が「キール(船底)」。
私も「自作キールガード」を取り付けてから、カヤックの傷を減らすことに成功しています。
自作キールガードについて、あなたに伝えたいことは3つ。
POINT
- カヤックの材質が「ポリエチレン」か「FRP」かによって、材料が違ってくる
- カヤックの傷を補修する時に欠かせないのが「バスボンド」
- 「補修テープ」より「プロテクトフィルム」の方が傷防止には有効
ただ、間違った「自作キールガード」のために、トラブルに遭う人がいるのも事実…。
メーカーが教えない、カヤックの傷補修・防止の真実に迫っていくことにします。
クリックできる目次
キールガードのないカヤックは、船底が傷だらけに
カヤックの材質は様々ありますが、フィッシングカヤックの多くはポリエチレン製。
金型を使って機械生産できるので低価格で、粗い使い方にも強いのが「ポリエチレンカヤック」の特徴。
逆に、「FRP製」は量産ができないため高価で、傷がつきやすいのが特徴です。
岩がゴツゴツした「ゴロタ浜」から出艇してしまうので、出艇や引き上げの時にどうしても引きずってしまうことに…。
傷に強いはずの「ポリエチレンカヤック」でも、あっという間に船底(キール)が傷だらけになってしまいます。
船底は特に傷つきやすい場所。出艇場所によっては、すぐに穴が開いてしまうことも珍しくありません。
関連 【ディスカバリーコンパクトカヤックの評判・口コミは嘘】実際のレビューはどう?
カヤックの「自作キールガード」に必要な材料
私がキールガードの自作に使った材料は主に次の4つです。
- 紙ヤスリ(100均で購入)
- パーツクリーナー(ホームセンターで購入)
- バスボンドQ(シリコンコーキング)
- 車用プロテクションフィルム
「キール保護テープ(ゴリラテープ)」は弱い
ブログなどを見てみると、ゴリラテープなどの「補修用テープ」を船底に貼る人もいます。
ただ、補修用テープは基本的に応急措置用。
摩耗に弱いので、傷防止の効果はほとんどありません。
砂浜を少し引きずる程度であれば、補修用テープ(ゴリラテープ)でも問題ありません。
「より傷に強くしたい」と考えたどり着いたのが『車用プロテクションフィルム』。
摩耗に対する耐性が強く、フィルムなので船底の形状に合わせて加工できるのが特徴です。
海中にある岩にぶつかったぐらいでは破れることもありません。
FRPカヤックの修理には専用バスボンド
ポリエチレン製カヤックであれば、一般的な「バスボンド」で十分。
ただ、FRP製カヤックの粘着は苦手なので、専用のバスボンドを使うようにしてください。
緊急補修用テープなら「ゴリラテープ」がおすすめ。カヤックを楽しむ上で欠かせない人気アイテムです。
自作キールガードを使った「カヤック船底保護」の方法
キールガードの自作方法はとっても簡単で、次の5つのステップで完成です。
- 紙ヤスリで傷を整える
- パーツクリーナーで汚れを落とす
- バスボンドで傷穴を埋める
- プロテクションフィルムを貼っていく
- バスボンドで固まるまで放置する
1 紙ヤスリで傷を整える
まずは紙ヤスリで擦り傷の周りにできた“ささくれ”を落としていきます。
キレイに整えようとするとカヤック自体を傷つけてしまうので、おおざっぱで十分です。
2 パーツクリーナーで汚れを落とす
“削りカス”や“油汚れ”を落とすために、パーツクリーナーを振りかけます。
パーツクリーナーをふりかけた後、使い古しのタオルで拭き取るとキレイになりますよ。
3 バスボンドで傷穴を埋める
「傷の穴埋め+プロテクションフィルムの粘着」の目的で、バスボンドを塗っていきます。
プロテクションフィルムとの隙間を埋めるためにも、たっぷり塗るようにしてください。
バスボンドが手に付くとベタベタしてしまうので、プロテクションフィルムの“ハケ(付属品)”を使うのがおすすめです。
4 プロテクションフィルムを貼っていく
空気が入らないように、丁寧に「プロテクションフィルム」を貼っていきます。
バスボンドで固まるまでに時間がかかるので、ゆっくり作業しても問題ありません。
キールの形状によってはどうしても隙間が出来てしまうので、バスボンドで埋めてください。
5 バスボンドで固まるまで放置する
バスボンドで固まるまで、船底を上に向けて置いておきます(半日程度)。
見た目はかっこよくありませんが、使用時は水に浸かって見えないので問題なし。
「バスボンド+プロテクトフィルム」のダブルクッションなので、傷防止効果は抜群ですよ。
材料費は2000円ほどで、作業時間も30分たらず。特別な技術もいらないので、誰でもマネできますよ!
【まとめ】「自作キールガード」ならカヤックの傷修理+補修にもなる
この投稿をInstagramで見る
「自作キールガード」についてまとめます。
POINT
- カヤックの材質が「ポリエチレン」か「FRP」かによって、材料が違ってくる
- カヤックの傷を補修する時に欠かせないのが「バスボンド」
- 「補修テープ」より「プロテクトフィルム」の方が傷防止には有効
「プロテクションフィルム」と「バスボンド」の組み合わせはかなり強力。
よほど強く引っ張らないと剥がれることはないので、傷で悩んでいるならおすすめですよ!
カヤックって、どの部分が傷つきやすいのかしら?