「21ナスキーは最悪って聞いたけど、どうしてなの…」
「アルテグラやサハラと比べて、どんな違いがあるのかしら…」
エントリー機種として高い評価が受けているのが「21ナスキー」。
私も「21ナスキー」を愛用していて、大型青物を釣り上げることに成功しています。
「21ナスキー」について、あなたに伝えたいことは3つ。
POINT
- エントリーモデルなのに、上位機種並みの技術特性を搭載
- ショアジギングなら、「ラインローラーの回転性能」に注意
- 防水性能を気にしないなら「22サハラ」もおすすめ
ただ、「21ナスキー」を使ったために、ライントラブルに悩まされている方がいるのも事実…。
公式サイトでは分からない、「21ナスキー」の真実に迫っていくことにします。
クリックできる目次
シマノリール「21ナスキー」とは
シマノリール「ナスキー」は、高いコストパフォーマンスで人気のスピニングリール。
先代の「ナスキー」が発売されたのは2016年なので、5年ぶりのモデルチェンジになっています。
- HAGANEギア採用で、ハードな使用にも対応
- サイレントドライブが初搭載され、リールの安定感が向上
- 防水機能「コアプロテクト」により、ボディ内部への浸水をガード
仕様が一新されたことで、初心者からベテランまで、さらに幅広いアングラーに満足してもらえるリールに生まれて変わっています。
「21ナスキー」の基本情報
販売元 | シマノ |
ラインナップ | 500番~5000番 |
ベアリング数 | 4~6 |
自重 | 170g~305g |
定価 | 1万0700円~1万4400円 |
発売日 | 2021年11月~ |
公式サイト | ナスキーの製品情報 |
シマノ「21ナスキー」の口コミ・評判
「21ナスキー」は、TwitterなどのSNSでも評判を集めています。
巻き心地やドラグは「21アルテグラ」に劣る(悪い評判)
21アルテグラ買いました、巻心地とかドラグとかはナスキーより好きだけどデザインならナスキーの勝ちかなぁ……w
— ファミチキ🐹🦔🐍🐎🍮 (@umino_mori68) July 8, 2022
プロアングラー「村田基」氏も絶賛(良い評判)
【村田基】コスパ最強リール 21ナスキーを辛口の村田さんが絶賛するシーンまとめ【村田基切り抜き/釣り/バス釣り/リール/ナスキー】 https://t.co/RWAP9zEViL
— JOE’s PAPA BLUES (@flattiejoeblues) July 5, 2022
コスパなら最強クラスのリール(良い評判)
明日は久々にナスキー兄弟に頑張って貰う!!
初めて買ったシマノのリールが13ナスキーだったのもありますが、コスパでは最強クラスのリールだと思ってます☺️ pic.twitter.com/dR9eGzc0qZ— はいど (@ashfield362) April 7, 2023
上位機種にも匹敵(良い評判)
昨夜はヘンな時間に目が覚めたのでリールのメンテついでに久しぶりに撮影など。
撮影で設置した板の反射がウザくて、試しに車載カーテン生地を敷いたらいい感じに抑えてくれたので工夫は大事だなと。
モデルはエリアデビュー時点のシマノ13ナスキー。
しっとりした巻き心地は上位機種顔負けの名機。 pic.twitter.com/IZDJH6s7yD
— 鮎釣り大好き@近所の人 (@c1_if) January 23, 2023
POINT
- 上位機種にも劣らない高い性能を実現したのが「21ナスキー」
- 巻き心地が滑らかで、プロアングラーも絶賛している
「21ナスキー4000XG」をインプレ
私が購入したのは、ライトショアジギング用の「ナスキー4000XG」。
実際に「ナスキー4000XG」を使ってみて分かったことは次の8つです。
- 高級感のあるデザイン
- グラつきのない「ねじ込み式ハンドル」
- 「サイレントドライブ」で滑らかな巻き心地
- 「コアプロテクト」で防水性も向上
- ワンピースベールではない
- 改造するなら「ベアリング追加」
- 重さは標準的
- ドラグ性能は十分
1 高級感のあるデザイン
前作「16ナスキー」は黒を基調としたゴールドが目立つデザイン。
対して、「21ナスキー」はシルバー系のガンメタ調に変更され、より高級感のあるデザインに変更されています。
ハンドルやスプールには黒みがかったシルバー色になっていて、細部までこだわったデザインに。
ドラグノブもしっかり塗装されていて、以前のようなチープさを感じなくなっています。
ラインストッパーも改良
細かい点ですが、ラインストッパーも変更。
以前よりスムーズにラインが挟めるように改良されています。
2 グラつきのない「ねじ込み式ハンドル」
「21ナスキー」でまず驚いたのは『ねじ込み式ハンドル』が採用されたこと。
先代「16ナスキー」を始め、安いエントリーモデルは『供回り式ハンドル』が通例でした。
「ねじ込み式ハンドル」の場合、リール本体に直接取り付けられるので‟ガタツキ”が少ないのが特徴。
ガタツキが少ないことで感度も倍増するので、魚の‟あたり”を釣果に結び付けることが可能になります。
3 「サイレントドライブ(HAGANEギア)」で滑らかな巻き心地
「21ナスキー」は外観だけでなく、内部構造までこだわって作られているのが特徴。
特に驚くのは、上位機種限定だった「サイレントドライブ」と「HAGANEギア」が搭載されたこと。
- サイレントドライブ:滑らかな回転性能と静かな巻き心地
- HAGANEギア:耐久性に優れ、硬度が高く粘り強いギア
つまり、エントリーモデルながら‟滑らかさ”と‟強度”を両立したリールが「21ナスキー」となっています。
4 「コアプロテクト」で防水性も向上
「21ナスキー」では、防水効果を高めた『コアプロテクト』も搭載。
撥水処理により隙間から水の侵入を防げるので、海水を多く被るようなロックショアでも安心して使えるようになっています。
5 ワンピースベールではない
「21ナスキー」は、ワンピースベールではなく『2ピースベール』。
ラインローラーとローターが2つの部品に分かれているベールのこと。
2ピースベールになると「ベールの継ぎ目」が出来てしまうので、ラインがひっかかる心配が出てきます。
ラインが引っかかった状態で巻くと、擦れによる痛みが生じてしまい、キャスト時にラインが切れてしまうことも…。
ただ、今まで「2ピースベール」でトラブルが発生した経験は一度もなし。
普通に使う分には何の問題もないので、過度な心配は無用です。
6 改造するなら「ベアリング追加」
ワンピースベール問題以上に注意しておくべきことは、ラインローラーの回転性能。
というのも、上位機種のようにラインローラーにベアリングが入ってないので、回転性能は高くありません。
ラインローラーの回転性能が悪くなると、
- 糸ヨレが発生しやすくなる
- 高い負荷がかかると、ラインが傷んでしまう
などのトラブルが発生する原因に…。
ベアリングの追加は簡単にできるので、気になるなら個人で改良してみてください。
7 重さは標準的
「4000XG」の自重は285g。
スペック表ぴったりの重さで、1gも変わらない精密さがシマノリールの特徴です。
ただ、「4000番で285g」はエントリー機種としては標準的。
決して軽いとは言えず、軽さを求めるならダイワ「レガリス」などの他社リールがおすすめです。
逆に言えば、軽さよりも性能(頑強さ)を重視したリールが「21ナスキー」なので、長く使い続けたい人には最適ですよ!
8 ドラグ性能は十分
「21ナスキー」は、エントリークラスの機種としては十分なドラグ性能。
ただ、上位機種に比べると、最初の出初めにスムーズさが欠けるのも事実です。
上位機種になるほどドラグがスムーズで、急に強い負荷がかかっても一定速でラインが出ていきます。
ドラグ音に関しては、小さくもなく・大きくもなく程よい感じ。
ドラグ音は好みの問題がありますが、風が強い日でも釣行の妨げになるようなことはありません。
現行のエントリー機種としては最高レベル。上位機種の技術特性がふんだんに使われているので、満足すること間違いなしです。
シマノ「21ナスキー」のおすすめ番手
「21ナスキー」には500番~5000番まで様々なサイズのリールがありますが、特に次の6つの番手がおすすめです。
- アジング特化なら「500番」
- ライトゲームなら「C2000SHG」
- エギングなら「2500SHG」
- シーバスなら「C3000HG」
- ライトショアジギングなら「4000XG」
- ショアジギングなら「C5000XG」
1 アジング特化なら「ナスキー500」
非常にコンパクトで軽いのが「500番」の特徴。
タックルが軽ければ余計な力が入らないので、感度が高くアタリがとりやすいのもメリットに。
ただ、糸巻き量が少なくパワー不足にもなりやすいので、慣れない方や大型アジを狙うなら「1000番」をおすすめします。
糸巻き量
ナイロン(号-m) | 1-150,1.5-90,2-70 |
フロロ(号-m) | 1-130,1.5-85,2-60 |
PE(号-m) | 0.6-185,0.8-140,1-110 |
2 ライトゲームなら「ナスキーC2000SHG」
ライトゲームで中心となる「2000番」は、エサ釣り・ルアーの両方で活躍。
アジング・メバリング・ロックフィッシュ・トラウト・サビキ・チョイ投げ など
「2000番」は小型で軽量なので、女性や子供も扱いやすいのが魅力の1つです。
しかも「HG(ハイギア)仕様」なら高速巻き上げが可能になり、手返し良くポイントを撃つ釣りに最適。
「S(シャロースプール仕様)」なら通常のスプールより浅溝で細いラインを巻くことができる、ドラグ性能も落とさずに釣りができます。
糸巻き量
ナイロン(lb-m) | 3-125,4-100,5-75 |
フロロ(lb-m) | 3-110,4-85,5-65 |
PE(号-m) | 0.6-150,0.8-110,1-80 |
3 エギングなら「ナスキー2500SHG」
「2500番」のリールは、エギングを楽しむのに最適なサイズ。
なかでも、シャロースプールを搭載しているの「2500SHG」は特におすすめ。
エギングをオールシーズン楽しめる0.6号前後のPEを150~200mを巻くのにちょうど良いサイズになっています。
糸巻き量
ナイロン(lb-m) | 5-110,6-95,8-70 |
フロロ(lb-m) | 4-130,5-100,6-80 |
PE(号-m) | 0.6-200,0.8-150,1-120 |
4 シーバスなら「ナスキーC3000HG」
シーバスフィッシングを快適に楽しみたいなら「C3000HG」がおすすめ。
「HG(ハイギア仕様)」ならラインの回収が早くなり、手返しも良くなるのでメリット大。
また、「3000番」は小型から不意の大物にも対応できる万能リールなので、サイズに迷った時にもおすすめです。
糸巻き量
ナイロン(号-m) | 2.5-180,3-150,4-100 |
フロロ(号-m) | 2.5-160,3-130,4-100 |
PE(号-m) | 1-400,1.5-270,2-200 |
5 ライトショアジギングなら「ナスキー4000XG」
ライトショアジギングを楽しみたいなら「4000XG」がおすすめ。
PE1.5号~PE2号を300mほど巻けるので、「投げ釣り」や「かご釣り」にも対応可能です。
ショアジギングでは高速で巻くことが求められるので、ノーマルギアよりも「XG(エキストラハイギア仕様)」を選ぶことが大切です。
糸巻き量
ナイロン(号-m) | 3.5-170,4-150,5-125 |
フロロ(号-m) | 3-190,4-145,5-115 |
PE(号-m) | 1-490,1.5-320,2-240 |
6 ショアジギングなら「ナスキーC5000XG」
根の荒い沖磯でショアジギングを楽しみたいなら「C5000XG」がおすすめ。
PEライン2号を300メートル巻くことができるので、カンパチやヒラマサ・ブリなどの大型青物にも強引なファイトが可能になってきます。
糸巻き量
ナイロン(号-m) | 4-190,5-150,6-125 |
フロロ(号-m) | 4-170,5-135,6-115 |
PE(号-m) | 1.5-400,2-300,3-200 |
ショアジギングで使うなら「XG(エクストラハイギア)」がおすすめ。サイレントドライブのおかげで、巻き出しもスムーズです。
【21ナスキーvs21アルテグラ】ショアジギングならどっち?
ナスキーと同時期に発表されたのが、ワンランク上のクラスである「21アルテグラ」。
そこで「21ナスキー」と「21アルテグラ」を『C3000HG』で比較すると次のようになります。
横にスクロールできます⇒
項目 | 21ナスキー | 21アルテグラ |
重さ | 240g | 225g |
ベアリング数 | 5 | 5 |
ハンドル | ねじ込み式 | ねじ込み式 |
HAGANEギア | 〇 | 〇 |
マイクロモジュールギアⅡ | × | 〇 |
Xシップ | × | 〇 |
サイレントドライブ | 〇 | 〇 |
Xプロテクト | × | 〇 |
ロングストロークスプール | × | 〇 |
CIA4+ | × | 〇 |
SA-RB | × | 〇 |
ワンピースベール | × | 〇 |
定価 | 1万2500円 | 1万7800円 |
技術特性で比べてみると、「21アルテグラ」の性能は圧倒的に上。
価格の違いは5000円ほどしかないので、迷っているなら「21アルテグラ」が間違いなくおすすめです。
「21ナスキー」を「22サハラ」の違いを比較
ナスキーのワンランク下の機種である「サハラ」も機能を一新。
そこで「21ナスキー」と「22サハラ」を『C3000HG』で比較すると次のようになります。
横にスクロールできます⇒
項目 | 21ナスキー | 22サハラ |
重さ | 240g | 240g |
デザイン | シルバー | ブラック |
ベアリング数 | 5 | 4 |
ハンドル | ねじ込み式 | ねじ込み式 |
HAGANEギア | 〇 | × |
Xシップ | 〇 | 〇 |
サイレントドライブ | 〇 | 〇 |
コアプロテクト | 〇 | 〇 |
Gフリーボディ | 〇 | 〇 |
AR-Cスプール | 〇 | 〇 |
定価 | 1万2500円 | 9300円 |
技術特性の違いは、「コアプロテクトが搭載されているか」だけ。
「コアプロテクト」があると撥水処理で水の侵入を防げるので、海水を浴びるような釣りでは「21ナスキー」がおすすめ。
逆に、淡水や堤防での釣りがメインなら「22サハラ」でも十分と言えます。
関連 【22サハラvs21ナスキー】スペック表では分からない点を徹底比較
「21ナスキー」とダイワ「レガリス」の違いを比較
ナスキーのライバル機種とも言える存在がダイワ「レガリス」。
そこで、「ナスキー」と「レガリス」を『C3000HG』で比較すると次のようになります。
横にスクロールできます⇒
項目 | ナスキー | レガリス |
重さ | 240g | 200g |
デザイン | シルバー | ブラック |
ベアリング数 | 5 | 5 |
ハンドル | ねじ込み式 | ねじ込み式 |
ギア | HAGANEギア | タフデジギア |
防水性能 | コアプロテクト | なし |
定価 | 1万2500円 | 1万3100円 |
新しく「23レガリス」が発売されましたが、1番の売りである『軽さ』は健在。
どの番手でも、30g~50gも軽い仕様になっています。
ただ、レガリスには防水機構がないので、ロックショアなど使うなら「21ナスキー」の方がおすすめです。
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【まとめ】シマノ「21ナスキー」の評価
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「21ナスキー」についてまとめます。
POINT
- エントリーモデルなのに、上位機種並みの技術特性を搭載
- ショアジギングなら、「ラインローラーの回転性能」に注意
- 防水性能を気にしないなら「22サハラ」もおすすめ
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