「22サハラは最悪って聞いたけど、どうしてなの…」
「21ナスキーと比べて、どんな違いがあるのかしら…」
エントリー機種として高い評価が受けているのが「22サハラ」。
私も「22サハラ」を愛用していて、シーバス・青物を軽々と釣り上げることに成功しています。
「22サハラ」について、あなたに伝えたいことは3つ。
POINT
- エントリーモデルなのに、上位機種並みの技術特性を搭載
- 注意すべきは「ラインローラーの回転性能」
- 「防水性能」や「巻き心地」を重視するなら『21ナスキー』
ただ、「22サハラ」を使ったために、ライントラブルに悩まされている方がいるのも事実…。
公式サイトでは分からない、「22サハラ」の真実に迫っていくことにします。
クリックできる目次
シマノリール「22サハラ」とは
シマノリール「サハラ」は、高いコストパフォーマンスで人気のスピニングリール。
実売価格7000円ほどのお手頃価格ながら、熟練アングラーも納得のスペックに進化。
先代「サハラ」が発売されたのは2017年なので、5年ぶりのモデルチェンジになっています。
- 「ねじ込み式ハンドル」で、ガタつきを軽減
- HAGANEギア採用で、ハードな使用にも対応
- サイレントドライブが初搭載され、リールの安定感が向上
仕様が一新されたことで、初心者からベテランまで、さらに幅広いアングラーに満足してもらえるリールに生まれて変わっています。
「22サハラ」の基本情報
販売元 | シマノ |
ラインナップ | 500番~5000番 |
ベアリング数 | 3~4 |
自重 | 170g~305g |
価格(定価) | 8700円~1万0500円 |
発売日 | 2022年3月~ |
公式サイト | サハラの製品情報 |
シマノ「22サハラ」の口コミ・評判
「22サハラ」は、TwitterなどのSNSでも評判を集めています。
十分過ぎる性能(良い評判)
22サハラ購入
Newbieには十分すぎる使用感
これより値段高いリールってどんだけ凄いのですか…#渓流初心者 #渓流 #釣り pic.twitter.com/Lx6dvpG2Iv— オヅギ (@ximxim0010) July 6, 2022
軽くて巻きやすい(良い評判)
やっと…予約してた22サハラが届いた!めちゃくちゃ軽くて巻きやすい!
これから糸巻く🧵!#22サハラ#SHIMANO#シマノ#4000XG#釣り#釣り好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/eNWrKPBtTy
— おいちゃん (@oichon__fishing) April 28, 2022
青物にも十分な性能(良い評判)
22サハラC5000XGデビュー戦‼️
見事、秋刀魚を仕留め入魂❤️🔥
ツララロッドと、サハラの組み合わせは最強なんだゾ🍄 pic.twitter.com/Vzp51CkOFq— ジャツカル (@OKINAWA191919) July 3, 2022
コスパ最高のリール(良い評判)
22サハラの500番手は170gと軽くて何回か使ってみだけどもライトゲームには結構いい感じで使える。値段は新品で6000円ちょっとだし、ねじ込み式ハンドルだからガタつきもない👶コスパは最高じゃないかと。 pic.twitter.com/mOTs0MUHCO
— たにせん (@tanisengyo) June 9, 2022
POINT
- 上位機種にも劣らない高い性能を実現したのが「22サハラ」
- 巻き心地が滑らかで、熟練アングラーからも絶賛
シマノ「22サハラ」をインプレ
私が購入したのは、シーバス用に「サハラ3000HG」。
実際に「サハラ3000HG」を使ってみて分かったことは次の8つです。
- 落ち着いたデザイン
- グラつきのない「ねじ込み式ハンドル」
- 「サイレントドライブ」で滑らかな巻き心地
- 防水性能は高くない(コアプロテクトなし)
- ワンピースベールではない
- 改造するなら「ベアリング追加」
- 重さは標準的
- ドラグ性能は十分
1 落ち着いたデザイン
前作「17サハラ」は黒を基調としたゴールドが目立つデザイン。
対して、「22サハラ」はゴールドの割合が減り、落ち着いた印象に。
「17サハラ」は嫌な黒光りをしていましたが、「22サハラ」はマットなブラック色。
ハンドルやスプールには黒みがかったシルバー色になっていて、より細部までこだわったデザインに。
ドラグノブもしっかり塗装されていて、以前のようなチープさを感じなくなっています。
ラインストッパーも改良
細かい点ですが、ラインストッパーも変更。
以前よりスムーズにラインが挟めるように改良されています。
2 グラつきのない「ねじ込み式ハンドル」
「22サハラ」でまず驚いたのは『ねじ込み式ハンドル』が採用されたこと。
先代「17サハラ」を始め、安いエントリーモデルは『供回り式ハンドル』が通例でした。
「ねじ込み式ハンドル」の場合、リール本体に直接取り付けられるので‟ガタツキ”が少ないのが特徴。
ガタツキが少ないことで感度も倍増するので、魚の‟あたり”を釣果に結び付けることが可能になります。
逆回転レバーも搭載
22サハラでは「逆回転レバー」も搭載しています。
「逆回転レバー」があると、ドラグの代わりにローターを逆転させてやりとりできるので、不意な大物にも安心です。
ただ、「22サハラ」のドラグ性能は格段に進化していて、「逆回転スイッチ」の必要性がなくなってきているのが実態…。
実際、ダイワもシマノも上位機種では逆回転レバー廃止の方向なので、あまり出番はないかもしれません。
3 「サイレントドライブ(HAGANEギア)」で滑らかな巻き心地
「22サハラ」は外観だけでなく、内部構造までこだわって作られているのが特徴。
特に驚くのは、上位機種限定だった「サイレントドライブ」と「HAGANEギア」が搭載されたこと。
- サイレントドライブ:滑らかな回転性能と静かな巻き心地
- HAGANEギア:耐久性に優れ、硬度が高く粘り強いギア
つまり、エントリーモデルながら‟滑らかさ”と‟強度”を両立したリールが「22サハラ」となっています。
4 防水性能は高くない(コアプロテクトなし)
「22サハラ」には、『コアプロテクト』や『Xプロテクト』と言った防水効果を高める機能はなし。
ドラグノブにもウォーターブルーフ機能がないので、隙間からの水の侵入を完全には防げません。
ただ「防水機能が無い」と言っても、海水での使用も全然OK。
海水を多く被るようなロックショアでもない限り、何の問題もなく使えますよ!
5 ワンピースベールではない
「22サハラ」は、ワンピースベールではなく『2ピースベール』。
ラインローラーとローターが2つの部品に分かれているベールのこと。
2ピースベールになると「ベールの継ぎ目」が出来てしまうので、ラインがひっかかる心配が出てきます。
ラインが引っかかった状態で巻くと、擦れによる痛みが生じてしまい、キャスト時にラインが切れてしまうことも…。
ただ、今まで「2ピースベール」でトラブルが発生した経験は一度もなし。
普通に使う分には何の問題もないので、過度な心配は無用です。
6 改造するなら「ベアリング追加」
22サハラ」の場合、上位機種と比較すると「ハンドルノブ」と「ラインローラー」にボールベアリングが入っていません。
シャフトの摩擦を軽減させ、滑らかな回転を維持します。
特に注意すべきは、ラインローラーの回転性能。
ラインローラーの回転性能が悪くなると、
- 糸ヨレが発生しやすくなる
- 高い負荷がかかると、ラインが傷んでしまう
などのトラブルが発生する原因に…。
ベアリングの追加は簡単にできるので、気になるなら個人で改良してみてください。
7 重さは標準的
「3000HG」の自重は240g。
スペック表ぴったりの重さで、1gも変わらない精密さがシマノリールの特徴です。
ただ、「3000番で240g」はエントリー機種としては標準的。
決して軽いとは言えず、軽さを求めるならダイワの「レブロス」や「レガリス」などの他社リールがおすすめです。
逆に言えば、軽さよりも性能(頑強さ)を重視したリールが「22サハラ」なので、長く使い続けたい人には最適ですよ!
8 ドラグ性能は十分
「22サハラ」は、エントリークラスの機種としては十分なドラグ性能。
ただ、上位機種に比べると、最初の出初めにスムーズさが欠けるのも事実です。
上位機種になるほどドラグがスムーズで、急に強い負荷がかかっても一定速でラインが出ていきます。
ドラグ音に関しては、小さくもなく・大きくもなく程よい感じ。
ドラグ音は好みの問題がありますが、風が強い日でも釣行の妨げになるようなことはありません。
現行のエントリー機種としては最高レベル。上位機種の技術特性がふんだんに使われているので、満足すること間違いなしです。
シマノ「22サハラ」のおすすめ番手
「22サハラ」には500番~5000番まで様々なサイズのリールがありますが、特に次の6つの番手がおすすめです。
- アジング特化なら「500番」
- ライトゲームなら「C2000SHG」
- エギングなら「2500SHG」
- シーバスなら「C3000HG」
- ライトショアジギングなら「4000XG」
- ショアジギングなら「C5000XG」
1 アジング特化なら「サハラ500番」
非常にコンパクトで軽いのが「500番」の特徴。
タックルが軽ければ余計な力が入らないので、感度が高くアタリがとりやすいのもメリットに。
ただ、糸巻き量が少なくパワー不足にもなりやすいので、慣れない方や大型アジを狙うなら「1000番」をおすすめします。
糸巻き量
ナイロン(号-m) | 1-150,1.5-90,2-70 |
フロロ(号-m) | 1-130,1.5-85,2-60 |
PE(号-m) | 0.6-185,0.8-140,1-110 |
2 ライトゲームなら「サハラC2000SHG」
ライトゲームで中心となる「2000番」は、エサ釣り・ルアーの両方で活躍。
アジング・メバリング・ロックフィッシュ・トラウト・サビキ・チョイ投げ など
「2000番」は小型で軽量なので、女性や子供も扱いやすいのが魅力の1つです。
しかも「HG(ハイギア)仕様」なら高速巻き上げが可能になり、手返し良くポイントを撃つ釣りに最適。
「S(シャロースプール仕様)」なら通常のスプールより浅溝で細いラインを巻くことができる、ドラグ性能も落とさずに釣りができます。
糸巻き量
ナイロン(lb-m) | 3-125,4-100,5-75 |
フロロ(lb-m) | 3-110,4-85,5-65 |
PE(号-m) | 0.6-150,0.8-110,1-80 |
3 エギングなら「サハラ2500SHG」
「2500番」のリールは、エギングを楽しむのに最適なサイズ。
なかでも、シャロースプールを搭載しているの「2500SHG」は特におすすめ。
エギングをオールシーズン楽しめる0.6号前後のPEを150~200mを巻くのにちょうど良いサイズになっています。
糸巻き量
ナイロン(lb-m) | 5-110,6-95,8-70 |
フロロ(lb-m) | 4-130,5-100,6-80 |
PE(号-m) | 0.6-200,0.8-150,1-120 |
4 シーバスなら「サハラC3000HG」
シーバスフィッシングを快適に楽しみたいなら「C3000HG」がおすすめ。
「HG(ハイギア仕様)」ならラインの回収が早くなり、手返しも良くなるのでメリット大。
また、「3000番」は小型から不意の大物にも対応できる万能リールなので、サイズに迷った時にもおすすめです。
糸巻き量
ナイロン(号-m) | 2.5-180,3-150,4-100 |
フロロ(号-m) | 2.5-160,3-130,4-100 |
PE(号-m) | 1-400,1.5-270,2-200 |
5 ライトショアジギングなら「サハラ4000XG」
ライトショアジギングを楽しみたいなら「4000XG」がおすすめ。
PE1.5号~PE2号を300mほど巻けるので、「投げ釣り」や「かご釣り」にも対応可能です。
ショアジギングでは高速で巻くことが求められるので、ノーマルギアよりも「XG(エキストラハイギア仕様)」を選ぶことが大切です。
糸巻き量
ナイロン(号-m) | 3.5-170,4-150,5-125 |
フロロ(号-m) | 3-190,4-145,5-115 |
PE(号-m) | 1-490,1.5-320,2-240 |
6 ショアジギングなら「サハラC5000XG」
根の荒い沖磯でショアジギングを楽しみたいなら「C5000XG」がおすすめ。
PEライン2号を300メートル巻くことができるので、カンパチやヒラマサ・ブリなどの大型青物にも強引なファイトが可能になってきます。
糸巻き量
ナイロン(号-m) | 4-190,5-150,6-125 |
フロロ(号-m) | 4-170,5-135,6-115 |
PE(号-m) | 1.5-400,2-300,3-200 |
ショアジギングで使うなら「XG(エクストラハイギア)」がおすすめ。サイレントドライブのおかげで、巻き出しもスムーズです。
【22サハラvs21ナスキー】スペックの違いを比較
エントリー機種としては、ワンランク上の「21ナスキー」も高い評価を受けていることで評判。
そこで「22サハラ」と「21ナスキー」を『4000XG』で比較すると次のようになります。
横にスクロールできます⇒
項目 | 22サハラ | 21ナスキー |
ギア比 | 6.2 | 6.2 |
実用ドラグ力(最大) | 6㎏(11㎏) | 6㎏(11㎏) |
重さ | 280g | 285g |
ベアリング数 | 4 | 5 |
ハンドル | ねじ込み式 | ねじ込み式 |
HAGANEギア | 〇 | 〇 |
サイレントドライブ | 〇 | 〇 |
Xシップ | 〇 | 〇 |
コアプロテクト | × | 〇 |
フリーボディ | 〇 | 〇 |
AR-Cスプール | 〇 | 〇 |
ワンピースベール | 〇 | 〇 |
定価 | 9800円 | 1万3900円 |
技術特性の違いは、「コアプロテクトが搭載されているか」だけ。
先ほど書いたように防水性能が少し弱いですが、淡水や堤防での釣りがメインなら「22サハラ」でも十分。
ただ、同じ「サイレントドライブ搭載」でも、巻き心地は「21ナスキー」が上。
「22サハラ」を巻いているとノイズが感じられるので、リールとしての完成度では「21ナスキー」に劣るのが現実です。
関連 【22サハラvs21ナスキー】スペック表では分からない点を徹底比較
「22サハラ」とダイワ「レブロス」の違いを比較
ナスキーのライバル機種とも言える存在がダイワ「レブロス」。
そこで、「ナスキー」と「レブロス」を4000番のリールで比較すると次のようになります。
横にスクロールできます⇒
項目 | サハラ | レブロス |
重さ | 280g | 255g |
デザイン | ブラック | ブラック |
ベアリング数 | 4 | 4 |
ハンドル | ねじ込み式 | 供回り式 |
ギア | HAGANEギア | タフデジ ギア |
防水性能 | なし | なし |
定価 | 9800円 | 1万0300円 |
レブロスが発売されたのは2020年だったこともあり、性能面では圧倒的に「22サハラ」が優勢。
ただ、重さで見ると「レブロス」の方が20~30gほど軽量。
「レブロス」は軽量化にこだわったリールなので、軽さを最重要視するなら「レブロス」がおすすめです。
1万円以下のリールなら「22サハラ」が№1。必要に応じて「ナスキー」や「レブロス」を選ぶのが正しい選択方法です。
【まとめ】シマノリール「22サハラ」の評価
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「22サハラ」についてまとめます。
POINT
- エントリーモデルなのに、上位機種並みの技術特性を搭載
- 注意すべきは「ラインローラーの回転性能」
- 「防水性能」や「巻き心地」を重視するなら『21ナスキー』
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